国際経済論18
保税区、開発区、特区の比較
1996年11月7日
経済特区の役割? 軸性効果
深セン経済特区
深セン経済特区 深セン市 東莞県
具体例、三洋電機
65年 東京進出 14社
65年 香港へ 三洋香港
84年 深センへ
90年 上海へ 24社
合弁が中心
テレビ工場
三洋(香港)
┌───┴────┐
深セン三洋(独資) 華強三洋(合弁)
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北京 上海 長春 □ □
(合弁) (合弁) (合弁)
・深セン三洋……製品の大半を輸出
従業員5,000人
外貨獲得優良企業
21インチ以上のテレビ → 最近はビデオ、電話機
・華強三洋……製品の大半は中国国内向け
21インチ以下のテレビ → 最近は21インチ以上のテレビを生産
40階建てのオフィスビルを建設
工場を東莞に移す
＊三洋は中国では”フィッシャー”というブランド名を使っている。
具体例、賽格(サイカク)
79年 深セン電子工業公司(中国電子工業部の出資)
↓
北京へ進出 北京(賽格)
賽格(企業集団)
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電子 機械 テレビ
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□ ブラウン管
・賽格日立……21インチカラーブラウン管
子会社が親会社を上回っている
賽格出身の従業員や経営者に賽格日立は任された。
日本の例、
親会社 子会社
富士電気 富士通
日本鉱業 日産、日立
(ジャパンエナジー)
＊環境の変化に対応しながら経営していけばうまくいく。
経済特区の役割? 墨跡効果
墨跡効果……周辺の地域をいい意味で取り込み成長していく。
扇型に影響を与えていく。扇の要が深セン、香港であり、国内外へ影響を及ぼす。
深セン……地理的に香港に近い
人的に同じ中国人で同じ言語(広東語)
保税区 開発区 特区 その他
所得税 15% 15% 15% 30%
地方税 2000年まで免除 95年まで免除 90年まで免除 支払う
工商税 免除 免除 免除 支払う
輸出入管理 免除 一部免除 一部免除 支払う
金融管理 外国支店 外国支店 外国支店 ーーー
輸出入拡大のメカニズム
輸出 ー→ 輸入 ー→ 生産性の向上 ー→ 輸出
・製品 ・原材料
・機械
様々な問題点
教科書 P.24〜P.27
1)貿易依存度(GNPに占める貿易の比重)が高すぎる
中国 85年 24.1% → 95年 40%以上
88年
cf.米国 16.1%
日本 17.6%
ソ連 15.0%
2)特定国への傾斜
日本、NIES、米国で70%
3)特区政策
深セン 一人当たりのGNP 6,000ドル
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