国際経済論11
1996年7月4日
食糧問題の含意と行方
1)第二次世界大戦後直面した経済問題
1、他人種、多民族国家の困難
2、人口の拡大再生産と食料の縮小、再生産
3、経済体制
2)貧困、食糧問題の発生要因
1、植民地支配
2、経済格差 → 都市と農村
3、農業政策と環境破壊
4、貧困の悪循環と生態破壊
かつての植民地国家
新生独立国家
・経済非自立的
・旧宗主国の影響依然として大
・多民族国家が多かった
例、中国
経済開発
58年の大躍進……産業政策の失敗
・人的資源重視
河北省太行山 cf.太行山……北京から車で二時間くらい
3.6万平方? 八路軍の拠点
山 900万人
明代 故宮建設
30年代 日本による三光政策 太行山、環境破壊
*食料問題の背景に、国家の政策や外国の関与があったりする
焼畑農業
貧困の悪循環の発生
人口増加
↑↓
農村人口の過剰 ←――――――― 土地集中 外貨不足
↓ ↓ ↓
都市のスラム化 ←→ 未開地の開拓 輸出農の増産
↓ ↓
熱帯林の破壊 過剰農耕
↑ ↓
└――――――――→ 土地の浸食
↓
飢餓
3)貧困ー抑圧ー軍事
武器購入
消費品購入 ――――――――→ 外貨不足
↑ ↓↑
抑圧と富の集中 対外債務の累積
↑ ↓
革命の危機 ←――――――― 国内消費の低下
例、フィリピンのマルコス
当時のフィリピンはもっとも経済成長、発展の可能性のある国であった
4)経済開発と農業開発(どのように貧困の循環を断ち切るか)
台湾 まず土地改革 どちらも土地を平民に分配
中国 地主を平民に
産業政策
緑化革命
河北省太行山……3.6万平方?、人口900万人、貧しい農民が多い
太行山(地名)は,3000の県からなる
cf.北京には河北省からの出稼ぎ労働者が多い
cf.「*関東」張先生のおじいさんここから東北へ逃げていった
*……門構えに馬
太行山の山 → 表土が流出 → 砂漠化
cf.日本にもここから黄塵が飛んでくる
太行山の山の緑化
太行山は以前は岩だけの山
山頂 岩を破砕して土地にする
中腹 雑木林
麓 果樹園(富士林檎、天津甘栗、棗など)
cf.天津甘栗は河北省の栗が天津から輸出されるからそう呼ばれる
日本のODA援助
・人材育成
高級人材 3,000名/年
中級人材 10,000名/年
・試験地開発
・水、環境
太行山
貧しい地域 → 次第に豊かな土地へ
河北省の自助努力+ODA → 環境改善
ブラジル
国連貿易開発会議
貧困と失業との闘い
農村から始める
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