大学学部の「経済思想史」で経済学の古典を若干学びました。
経済学は、いわゆる「近代経済学」(ミクロ経済学とマクロ経済学)だけではありません。「古典派経済学」や「マルクス経済学」もあります。これらは中国経済を理解する枠組になるかもしれません。
それから、これまで参照した「経済思想史」や「経済学説史」の文献を改めて整理すると出版年によって注目された古典に相違があるようです。(表1参照)
*1:列の[ ]は参考文献に、4桁の数字は出版年に対応してます。 *2:行は経済学古典の略称です。例えば、”一般理論”は、ケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』の略称です。 *3:参考文献[3]の図「20世紀経済学の系譜」にシカゴ学派:ナイト(危険と不確実性理論)の記述あり。 *4:参考文献[3]の図「20世紀経済学の系譜」にローザンヌ学派:ワルラス(一般均衡理論)の記述あり。 *5:”貧乏物語”はマルクス経済学の古典ではありません。日本の経済学者による経済の名著として加えました。 |
例えば、最近になってシカゴ学派ナイトの『危険・不確実性および利潤』が注目されたり、マルクス経済学の古典が90年代から廃れたりしています。
しかし、現代中国は「社会主義市場経済」であり、市場経済を研究する「近代経済学」と「古典派経済学」だけでなく、社会主義を研究する「マルクス経済学」の古典も欠かせません。
インターネットが発展し、ネットで経済学の古典が自由に読めるようになっています。
英語の古典は、まだまだたくさんネット上にあります。日本語の古典も青空文庫やプロジェクト杉田玄白で閲覧できます。
中国経済の研究に役立ちそうなものは、今後も随時追加していくつもりです。
なお、「経済思想史」や「経済学説史」に興味がある方は、インターネットで参照できる参考文献[7]〜[10]を参照してください。
[2] 日本経済新聞社編(2007)『経済学 名著と現代』日本経済新聞社。
[3] 日本経済新聞社編(2001)『現代経済学の巨人たち---20世紀の人・時代・思想』日本経済新聞社。
[4] 太田一廣、鈴木信雄、高哲男、八木紀一郎編(1995)『経済思想史---社会認識の諸類型』名古屋大学出版会。
[5] 大阪経済法科大学経済研究所編(1989)『経済学名著106選』青木書店。
[6] 水田洋、玉野井芳郎編(1978)『経済思想史読本』東洋経済新報社。
[7] 池田信夫(2009)「経済学の古典10冊」(週刊ダイヤモンド 4/13) 。
[8] 今井賢一(2007)「シュンペーター 経済発展の理論(PDF241KB)」『経済学 名著と現代』日本経済新聞社。
[9] 「経済思想の歴史」。
[10] 「経済学史」Wikipedia。
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