■研究対象
- いつ:
- 1949-57年。
- どこ:
- 中国。
- だれ:
- 外国人研究者。
- なに:
- 社会主義の食糧需要。
- 目的:
- 中国の食糧需要を明らかにする。本章では抑制されうる需要という意味で社会主義経済の食糧需要を扱い、需要曲線のシフトを表す資本主義経済の食糧需要と対比させる。
■枠組・アプローチ
■結論
- この程度の増産率のもとでは需給情勢は耐えざる緊迫状態にあったとみてよい。特に
それは、統制のしがたい農村よりも都市でそうであった。
- 今後の食糧需要の増加率も著しく高いであろう。この際最も強い需要の圧力をもたら
すのは、依然として上昇気配にある人口増加率であろう。gやηはかなりの程度抑制可能
としても、中国の計画当局が前述のように抑制の限界に対して現実的な感覚と判断をもっ
ているだけに、その程度に限りがあるものと思われる。
- 食糧需要抑制の1つの反映が、食糧生産における穀物重点という形を取ることであろ
うことは、東ヨーロッパの型によって容易に想像できる。しかし、東ヨーロッパにおける
飽和点は、中国にとってはまだかなり先に横たわっており、穀物の計画成長率は依然とし
て高い水準を維持するであろう。
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